榛葉健(しばたけし)

1963年、東京生まれ。
1987年、大阪の毎日放送入社。社会派、歴史、自然、スポーツまで幅広くドキュメンタリー番組を制作し、日本テレビ技術協会賞、関西写真記者協会賞グランプリ、坂田記念ジャーナリズム賞大賞など多数受賞。世界最高峰チョモランマの取材では、登山家が放置する大量のゴミを世界のテレビで初めて告発。2年間かけて南北両側から撮影した「幻想チョモランマ」は海外でも放送、高評価を得た。
1995年以降、阪神・淡路大震災関連のドキュメンタリー15本を制作。『with…若き女性美術作家の生涯』は、「日本賞・ユニセフ賞」、「アジアテレビ賞」、「ニューヨーク祭優秀賞」、「上海テレビ祭」など受賞。世界的反響を受け、2001年、新たなシーンを加えて日本のビデオドキュメンタリー番組として史上初めて映画化。8万人を動員し、今も上映が続く。
2011年の東日本大震災発生以降は、個人の立場で宮城県南三陸町や気仙沼市などを訪ね続け、「うたごころ」シリーズを制作。2つの作品が全国・海外で上映され反響を呼んでいる。
「いのち」とひたむきに生きる人々の姿をヒューマンタッチで描くのが、榛葉ワールドの真骨頂。
植村直己、星野仙一、野口健、仰木彬、清原和博、オリンピック選手などスポーツマンの人生ドキュメントも数多く作っているほか、大阪大空襲、詐欺師密着など社会派の作品も多い。
テレビとラジオのドキュメンタリー制作数は、短編も含めれば1000本以上に上る。